整理中・・naoちゃんのスパルタスロン完走記  (掲示板への書き込みより)     


[1303] nao [i] 2007/10/09 01:14:26 [削除]
みなさん報告会ありがとうございました。県外からもたくさん本当に嬉しかったです。走り始めて2年9ヶ月だけど、こんなにたくさんの人達と出会えて本当に幸せでした。
そして長い間、遠距離をしていた彼氏にも私が頑張ってきたこと、こんなに素敵な仲間達に囲まれて過ごして来たことを知ってもらえて嬉しかったです。
パーティーには村松さんという岡山のウルトラの一にん者の方がいらして、ウルトラの本をプレゼントして下さいました。
その本の一番最初に日本人初スパルタ完走の西村正和さんの文章があり、その冒頭部分がスパルタを言い現していますので紹介します。
《私にとってのスパルタスロン。それは一言で言うと「この世のものとは思えないレース」ということになります。246キロという距離、35度という日中の暑さ、1000メートルを越す二つの山越え、信じられない悪路、果てしない睡魔、そしてこうした条件のなかでクリアーしなければならない6ヶ所のチェックポイントと制限タイム…。それは私にとってまさにこの世のものとは思えないものでした。》
あれから10日経った今これを読むとそんなに過酷だったかなぁ?が正直なところ。でも走り終わった直後は、なんてコース!なんて暑さ!さくら道の3倍はきつい!さすがスパルタ!!人間身体の痛みと共に記憶も辛い部分は忘れちゃうみたい。
そろそろ完走記を書こうと思いますのでよろしくお付き合い下さいね。


[1304] nao [i] 2007/10/09 02:29:43 [削除]
【スパルタスロン完走記1 スタート〜20.5キロ関門2時間】
朝6時にホテルを出発、かの有名なアクロポリスの丘の中腹の広場へ。昨晩は少しの晩酌と大ベテランのN渡さんやことみちゃん、最年少29才のN瀬さんとずっと同室だったので、安心なのか今までにないくらいよく眠れ、すっきり目が覚めました。
出発前にいろんな人と記念撮影。バスの中でことみちゃんは緊張しているようでした。私は250キロ36時間を一度経験してるから、ことみちゃんの方が不安だろうなぁ。。
暗い中広場へ到着。そこも大きな遺跡の前で感動!でもトイレがなくて早速茂みを探すことに。
スパルタスロンの横断幕の前で記念撮影してもらって後方へ。いよいよ午前7時うす明かりの中スタート!!
これがうわさの石畳の道かぁ、と慎重に下ります。気温はまだ肌寒いくらい。ギリシャの街は建物がかわいくて目に楽しいです。
市街地は通勤時間なのか車が徐々に増え、それを警官が無茶苦茶怒鳴ったり笛を吹いたりして取り締まってくれてます。
興奮しているのかキロ6分を少し切るペース。ことみちゃんとも10キロほど併走してたけど、何のきっかけかことみちゃんが40メートルほど先に。ずっと姿は見えていたけど信号にかかってしまいました。
そこへ思わぬことに優勝候補のN渡さんが。聞くといつも最初はウォーミングアップでこのペースだそうです。
だんだん郊外へ向かっているのが分かります。そこへ山があったのでスタート直後から我慢していたトイレへ。すっきりしたらちょっと元気になって快調な足どりで20.5キロ第4エイドへ2時間6分で到着。
右足親指に早くもまめの感触。急いで靴下を脱いでテーピングを外します。ここのエイドにはゼリーやお粥を預けていたのでそれらを手に持ち、一緒に来ていたN野さんから塩分だからとさば缶を一口。
エイドで3分費やし2時間9分出発。誰かがここのエイドの関門は2時間だよと言ったのが聞こえて、オオッ!いきなり関門オーバーやんっ。ピ〜ンチ!
N野さんに言わせるとこれだけ集団がいれば大丈夫。前に人が見える範囲で頑張って行こう、とのことでした。



[1305] nao [i] 2007/10/09 03:15:11 [削除]
【スパルタスロン完走記2 〜39.5キロ 関門4時間15分】
走りながらお粥を流し込みます。痙攣予防に梅干しや塩昆布も口に入れます。食欲はまだありそうです。
ここで旅がらすさんに遭遇。トイレを探しているようでした。
だんだん山や坂道が出て来ました。ちょっときつい坂は歩き。歩きながらあぁ、スパルタに来てるんだと実感しました。
左手に美しい海が広がります。だんだん暑くなって来て、海で水浴びしているおばあちゃんが気持ち良さそう。右手は山で例の山火事の跡はただでさえ少ない木が丸焦げになって香ばしい匂いがします。
塩も自分で持ってきたものを小匙半分くらいを口に含み、ミネラルウォーターで流し込みます。普通だったらかなり身体に悪そうです。
海辺の村に入って来ました。ここで、300メートル程先にことみちゃんが元気に走っているのが見えて嬉しくなりました。
ところが20.5キロを過ぎて走りながら物を食べたりアップダウンが続く中、関門が気になりペースアップしたせいか、心臓が痛み出していました。
胸を押さえながらブラが圧迫しないようずらしてみたり、効くか分からないけど痛み止めを2錠飲んでみました。
関門すれすれのペースメーカーのN野さんとの距離も開き始めました。苦痛で顔も歪みます。あと10キロ。果てしない距離のように思えてきます。
でもまさか40キロで終わるわけにいきません。N野さんから30メートル離れないくらいで必死について行きます。ここで離れたらオシマイ。
遥か長い直線の向こうにエイドが見えて来ました。時計を見ると関門の一分前。やったぁ!!!


[1306] nao [i] 2007/10/09 03:53:24 [削除]
【スパルタスロン完走記3 〜61.9キロ 関門7時間】
この第10エイドにもゼリーなど預けてあり、ここでは地べたに座り込む。N野さんから塩入りお粥やいわし缶など頂く。さすがに魚は飲み込みにくくなってきた。
数人のランナーが関門を通過し、短い休憩で出発していった。その中に旅がらすさんもいてホッとする。
その後ランナーが途切れたと思ったらエイドを封鎖してしまった。関門の3分後くらい。目の前で本当に関門が閉まってしまい、ショックでした。歩いている人もだんだんいたけどあの人達はみんなダメだっんだ。私達が出発した時は本当に最終ランナーになってしまいました。さすがスパルタ!
危うく首の皮一枚繋がった。次はハーフマラソンを2時間半でいい。少しペースダウンできる。
ところがまた山道のなかなかのアップダウン。心臓もまだ少し痛む。ここも我慢のしどころ。正午を迎え暑さもヒートアップ。
ここで落語家の楽松師匠に会う。昨年先程の40キロの関門にかかり、今回かなり気合いを入れて臨んでいるのを知っているので、「81キロまで行こう!」「N野さんについて行けば完走できるから頑張ろう!」と祈りを込めて声をかけます。でも持病の膝痛でかなりキツそう。そういう私も50メートル以上離されています。
このころになるとエイドで500の水のペットボトルごともらって、少し飲んでは頭にかけます。
61.9キロを何とか5分前に通過。



[1307] nao [i] 2007/10/09 05:38:14 [削除]
【スパルタスロン完走記4 〜81キロ ヘラスカン 関門9時間半】
ここのエイドにもゼリーやサプリなどを預けてあったが、時間が気になり早々に出発。というのもさっきのハーフに正味2時間35分かかっており、次の大きな関門81キロのヘラスカンまでの20キロが同じく2時間35分しかなかったからだ。
それに気付き、幸いにも痛み止めが効いたのか心臓の痛みもなくなり調子が上がっていた。私の当初の作戦としては、ヘラスカンまでは関門がきついけどギリギリでいいから通過できれば、あとは気力でなんとかできる!というもの。
ここで行かなきゃ女がすたる!ここまで連れて来てもらったN野さんを無情にも捨て、独走体勢に。
しばらく行くと、ご主人と一緒だと思われたM橋さんの奥さんに会う。別れて走っているということは奥さんの膝はかなり悪いということ。今朝、痛み止めの注射を打って走っている。それでも「絶対81キロまで行こう!!」と声をかける。
しかし暑い。風もない。日陰もない。14時をまわり半端じゃなくなってきた。道端に横たわる人、救急車で運ばれる人、嘔吐する人、走れなくなった人…。一瞬、熱中症になっちゃえばリタイアの理由になるかな、なんて考えが浮かんでびっくり。私は熱中症にならないで!と祈りながら給水、冷却、塩分と冷静に対応していった。
驚くことにこの猛暑の中、70キロから75キロを30分で走り、キロ6分ペースを取り戻していたのだ。本当に人間の身体は不思議だ。
78.5キロのコリントス運河の手前の長い坂もみんなが歩く中、ガンガン走って登る。
そこで思いがけず、M橋さんのご主人に会う。何度も完走し、実力から言ったら会うはずもない人がしんどそうに歩いている。今朝ホテルを出るとき、水が合わず下痢していると言っていた。国外レースの難しさを感じた。
いよいよコリントス運河!夢に描いていた場所だ。近づくにつれテンションも上がる。ここのエイドで210番と教えてもらう。40キロでは最下位だったのにえらいもんだ。
少し時間の貯金ができた私は、コリントス運河の橋の上で足を止め大いに景色を堪能する。写真もバッチリ撮ってもらった。
ここを過ぎてあと2.5キロ登れば81キロヘラスカンだ。この登りでフランス人のスキンヘッド、黄色いTシャツのジェーンに会う。さくら道で会ったのを覚えていてくれて嬉しかった。
登ったところですでにリタイアした人達が出迎えてくれる。楽松師匠の姿も見え、やっぱりダメだったかと残念に思う。
ヘラスカンには関門の14分前に到着。初めてでっかい時計がチッチと針を動かしており、ここは1つ目の大きな関門、さすがに時間に厳しそうだ。
とにかく目標のヘラスカンの関門に間に合った!!


[1309] nao [i] 2007/10/09 12:42:50 [削除]
【スパルタスロン完走記5 〜100.5キロ 関門12時間15分】
ヘラスカンのエイドはリタイアした人達であふれていました。ここまでで3分の1以上リタイアしていると思います。
自分の荷物を受け取り、エイドの裏の長いすに座り、一番心配していたヘラスカンの関門に間に合ったことを喜んだ。
自分のお粥を食べ、足の指にファイティンのインクリームを塗り、太ももにもウォーミングアップジェルを塗る。
座ってる間、知らないリタイア選手達が、写真を撮ってくれたり「それだけ食べれれば大丈夫!」と声をかけてくれる。自分達の分も頑張ってくれ!と聞こえる。
今回エントリーしていたけど故障で走らなかったF見さんが「ことみちゃんはさっき元気に出て行ったよ」と教えてくれた。
N野さんやM橋さんの奥さんが気になったけど、この関門は9時間半までに出発しなければならない。11分休憩し、関門の3分前にスタート。M橋さんとほぼ同時だったけどよっぽど体調が悪いらしくすぐ振り返っても見えなくなった。
一安心した後、また走り出し現実と向き合うのは辛い。だんだん夕日になり日は傾いて来たけどまだまだ暑い。
道は一気に葡萄畑の広がる田舎道へ。農家の塀に隠れて二回目のトイレ。
次のエイドへは関門の2分前。その次は5分前。またまた気が抜けない状況に。後ろを振り返ってもM橋さんもN野さんも来る気配がない。ダメだったか…?とにかく自分は頑張らなきゃ!
大きな遺跡のエイドでまたF見さんに「ことみちゃん行ったよ!」と教えてもらう。ここのエイドの水は冷たくて、もう18時ごろだというのに頭からばしゃばしゃかぶる。初めて氷もあったので帽子の中に入れる。韓国人ランナー二人から「さくら道!」と声をかけてもらう。
しばらく行くと、尿もれパッドのCMの国際ランナーミホちゃんに会う。久々の日本女性に会い元気になる。故障があるようだった。
住宅街の中にある100.5キロのエイドにはちょうど19時、12時間、関門の15分前に到着。この暑い中、上出来だ。しかも15分も時間が残せて一息つける。
ダブルさんのアドバイスで日暮れは19時半ごろとあったので、少し早めにこのエイドにはライトやウィンドブレーカーの上を預けてあった。
まだ暑いのでウィンドブレーカーは腰に巻く。さぁ!あと146キロ。


[1310] nao [i] 2007/10/09 14:40:43 [削除]
【スパルタスロン完走記6 〜124キロ ネメア 関門16時間】
100キロを12時間でいけたことが嬉しかったのか少し気持ちに余裕というか、楽しむ気分も出てきた。
また可愛いらしい住宅街に入ると、4、5人の男の子や女の子がノートにサインをねだってくる。ローマ字でnaokoと書いてあげるとすごく嬉しそうに、ありがとう!と言ってくれるが、目は次のターゲットを探している(笑)
日がようやく暮れ、いよいよ真っ暗に。道はどんどん山へ向かっている。山の斜面の畑でトイレ。このころランナーに徐々に抜かれる。
その中にT中さんというべっぴんさんランナーで、私が20キロくらい手前で「頑張って下さいね。」と言って抜かした人が「追い付いた〜!さっき眠くて5分仮眠したら復活したんよ」と軽快に走り去って行きました。やっぱり女性は強い。
この10キロにキロ9分かかっていたことに気付き、気合いを入れ直す。が、各エイドの通過関門タイムが思うように広がらない。この辺りからエイドに暖かい紅茶などが出だしホッとする。
暗い山道の向こうの方に明かりが見える。あそこが大きな2番目の関門124キロ、ネメアだ。
最後の力を振り絞ってダッシュ!心の中で「なお先輩あと10分ファイトォ〜!」と、ソフト部の後輩に声かけられるバージョンで気力を出す。
ネメアには関門の25分前、22時35分着。


[1311] nao [i] 2007/10/09 16:04:37 [削除]
【スパルタスロン完走記7 〜148.5キロ リルキア関門20時間】
このエイドにはやはりお粥と夜中のご褒美にドンベイを置いていたけど、ここにはたくさん応援が来ていて、日本人クルーやランナーの奥様方、リタイアした人達が、あったかいうどん食べて行き〜!と声をかけてくれた。今までずっと冷や粥やゼリーばかり食べていたので涙が出そうなくらい嬉しかったo(^-^)o
暖かいうどんを食べていると外人さんが「それな〜に?」「うどんヌードル!」と一口食べさせてあげたけど、感想は※☆%£!?だったみたい(笑)
ここで重要な証言が!N野さんがヘラスカンの関門を通過していると!さすが!
私にとってN野さんとM橋夫妻がスパルタを目指すきっかけをくれた人達。いつかみんなでスパルタ走りたい!それが私の夢でした。こうして今夢が叶っている。できればみんなでゴールしたいo(><)o
N野さんがすぐ後ろに来ているのに元気づけられて、出発!!
10分以上休んだからまた時間が少なくなってきた。だんだん夜もふけてきました。しばらく行くと砂利道に。そして前をふらふら走るランナーが。T中さんです。また眠くなっちゃったみたいです。
しばらく一緒に走ったり歩いたり。「148キロまで頑張ろう!」「少し走りますか?」と声をかけますがかなり辛そう。
聞くと81キロのヘラスカンで横になっていたらN野さんが「おい!行くぞ!」と声をかけてくれたからここまで来れたんよ、と感謝していました。
「N野さんがすぐ後ろに来てるから仮眠しててもまた起こしてくれるだろうからおいでね。」と言った後の長い下りで振り返るとT中さんの姿は見えなくなっていました。
後で知ったことですが、彼女は100キロの世界大会の日本代表です。ただ者はここにはいないですね。ただ、速くてもこうして眠気に勝てなかったり、超ウルトラの難しさを改めて感じました。
私の方はというと、ずっと登りで健闘してきた分、下りに入りますます元気!私の好きな深夜の時間帯。
周りは葡萄畑、空には満月を少し過ぎた月が一本道を照らしてくれます。懐中電灯も要らないくらい。
快調に下ってはエイドで時間を確認しますが…、全然時間のアドバンテージが稼げない。せいぜい20分程度。そこを頑張ってやっと2分縮めても、トイレに一回行ったらパー。
調子が良いだけにだんだん辛くなって来ます。月を見上げ、せれさ〜ん、カサブランカさ〜ん、みんな〜!辛いよ〜う(泣)って何回も言いました。みんなと一緒に走った運動公園、練習会、いっぱい応援してもらったこと…たくさんのことを思い出しながら、崇高な気持ちで走り続けました。
今回この月明かりにはみんなに見守ってもらってるようで非常に癒されました。
それでも頑張って148.5キロリルキアに関門の29分前、深夜2時31分着です。


[1312] nao [i] 2007/10/10 10:22:42 [削除]
【スパルタスロン完走記8 〜サンガス頂上】
久々の街、リルキアに着くとF見さんやW辺教授が深夜にもかかわらずいらっしゃって「ことみちゃんは10分前に出たよ」とのこと。この情報がどんなに力になってきたことか。
私はこのエイドに靴下を置いていたので履きかえ、インクリームで足のケア。早めの対応で今回もまめも爪も大丈夫。多分、スパルタを走ってる人の中で一番キレイな自信アリ。
久々に椅子に座ったがF見さんからは「エイドで椅子に座ったら時間ばっかり経つからなるべく座らんように」とアドバイスを頂く。さすが宮古島W、萩常連の優しくも厳しい忠告はこういう場面で有り難い。
気を引き締めていよいよサンガスの山へ向け、九十九折りの山道へ向かう。
見上げるような山。懐中電灯の明かりが上方に幾重にも連なっている。果てしなく思えてくる。
これがあったからできれば40分くらい余裕が欲しかったが、さっきの休憩で20分くらいだろう。
ずっと下にも明かりが見える。すると「お〜い、お〜い、なおちゃん!」と呼ぶ声がした気がした。下を覗き込むがもう聞こえない。
道は舗装はしてあるがガードレールはなく眠いランナーには危険。眠くないはずの私でさえ、脇の石が人がうずくまっているように見えたり、さっきのリルキアまでの単調な下りでは頭はしっかりしているのに視界が歪むという経験をした。
意外とこの坂も頑張れて、走れたところもあった。
いよいよ160キロのサンガスの登山口のエイドへやってきた。毛布に包まって寝てる人もいたけど私はそれどころじゃない。預けてあった手袋と首の手ぬぐいを渇いたものに替え、一人登山道へ向かいます。結局今回も夜中じゅう一人。今さらへっちゃらです。
登山道へ入ると今までの舗装道とは一転、ガラガラとした石ばかりの道。一歩一歩が足をとられて手をつきながら進みます。上を見るとほぼ垂直上にランナーの明かりが見えます。ウソでしょ!?
もっと怖いのは下。落ちたら死ぬって!!!今まで事故なかったんかな。足の踏ん張りがちょっと足りずふらつくこと多数。後ろから来ていた外人さんが支えてくれました。
登山と言えばはっちんとT口さん。登山の神様を召喚しつつ、大山登山を思い出しつつ、いつまで続くんじゃ、ヌォー!!と登っていると急に道が開けてエイド。ウッソォ〜?ホントに〜?
案外あっけなく頂上はやってきたのでした。


[1327] nao [i] 2007/10/13 02:40:45 [削除]
【スパルタスロン完走記9 〜サンガス下山】
頂上で椅子を勧められて座ると、後ろから毛布で包んでくれた。なるほど頂上は風もあり涼しい。温かい紅茶を一杯頂く。これ以上いると冷えそうなのですぐに下山し始める。
その際に日本人男性ランナーが「いま女の人降りてったよ。女性は強いね。」と声をかけてもらう。ふ〜ん、誰だろう?
それにしてもこれがウワサの下り道。石ころだらけ。でも走れなくもないんでない?
下り始めてすぐ足を滑らせて女性がしりもちをつきました。「大丈夫ですか!?」顔を見るとスパルタを何度も完走しているK松嬢でした。こんなところで会うとは。
さっき言ってたのはK松嬢のことだったのか。私もブリがついているので「大丈夫」と言う返事を聞いてそのまま下ります。
その直後!!これまたおっかなびっくりに恐る恐る下る人あり。えっ?えっ?ことみちゃん!!?こうして思いがけない再会を果たしたのでした。
「なおちゃん!?」ことみちゃんもびっくりした様子。いや実に20時間ぶりくらい?
ことみちゃんいわく、なんとサンガスの山をジョイナーさん達と登って来たとのこと。ジョイナーさんと言えば昨年2位で今年は当然優勝狙いのはずです。
さらに「ジョイナーさん達に会ったら私のこと待たないで先に行ってて下さい。」って伝えて、と言います。
いや追い付かんっしょ!?と思いつつ「分かった。もし会ったら伝えとくね。」と一応答えます。
重力で足がどんどん出ます。せっかくことみちゃんに会ったのですがここは先に行かせてもらいます。
しばらく行くと、日本人女性?二人連れ?に追い付きます。ウィンドブレーカーを着込みイマイチ誰か分かりません。しばらく尾行しながら観察してみます。
するともう一人前にいるようです。まさかまさかのジョイナーさんです。え〜、何で?
後の二人も分かりました。国際レースにも出るY子さんと、ことみちゃんが3位だった24時間走で2位だったウルトラ界有名なI本さんの奥さんです。
ペースを測ります。どうしよ…?抜かしてもエエんかな。
今まで一人で来たんだし、この下りで時間を稼がんとっ!
「こんばんは〜。」挨拶と名前を言って、ことみちゃんの伝言を伝えて…、ダーッシュ!!
一目散に坂を駆け降ります。野性の勘が冴えまくります。石ころ一つ一つが良く見えます。めちゃくちゃ調子に乗っていたその時!
ピキッ!左足の甲がいいました。ヒヤッ…。あ、でも大丈夫そう。行っちゃえ〜!
こうして一気にガラクタ坂を駆け降り、ふもとのサンガス村の関門6時25分の何と50分くらい前に到着したのでした。
夜中あれだけサンガス山の為に時間を稼ごうともがいていたのに、結果サンガスで時間のアドバンテージを稼いだのでした。
そしてそれは一挙に日本女性5位に踊り出た瞬間でもありました。


[1371] nao [i] 2007/10/22 10:35:42 [削除]
【スパルタスロン完走記10 〜172キロ ネスタニ 関門24.5時間】
ネスタニ村で温かい紅茶に初めてミルクと砂糖を入れてもらう。めっちゃ美味しい!
また今度は石畳の道を下り。勢いづいたままさっきの調子で走り始める。パキッ!また左足甲がいった。骨折!?とうとうやっちゃったか…?でも走れるぞ。痛みはすぐに忘れました。
どうも次のエイドまでの関門が短い。サンガスはゆったりしてあって、どうやら下ってから調節してあるようだ。ギリギリ降りて来た人達は厳しい。でも私は山が良いストレッチになったのか足が復活してる感じ。走れる!
6時になりほんの少し明るくなりました。いよいよ夜明けが近づいてきました。その瞬間、夜中を供にした懐中電灯が切れました。次のエイドでウィンドブレーカー、夜行タスキ、手袋などを「toスパルタ」と言って袋に入れて預けました。でもレース後、萩、甲州街道、スパルタを供にした懐中電灯は返ってきませんでした。ウィンドブレーカーは昨日100キロ地点で腰に巻いたまま一度も羽織らなかった。
エイドで若くてかわいい外人女性ランナーに会う。あの恐いサンガスを無事に降りてこれたとお互い安堵の笑顔を交わす。彼女のペースが少し速いけどいい目標になるので後ろからついていく。
するとしきりに振り返って何か言ってくる。よく分からない。すると立ち止まってこっちへ逆走してくる。どうやら道を間違えたかも知れないと言う。右にライトが見えたと言うけど右は草原地帯。ここは迷いようのないわりと広い道路。
「あなたはまっすぐ行くの?」と聞かれ「私はまっすぐ行く」と答える。彼女は心配な様子で戻って行った。私もこっちという印しを見たか?と言われれば不安だったので、私も彼女の後をしぶしぶついて行った。
すると後続のランナーのライトがこっちに向かっているのが見え、彼女も納得した様子。「ごめんね」と言って行ってしまった。何だったんだ?まぁ可愛いからいいか。
とうとう夜が明けた。夜中のハイテンションもここまで。少し疲れが見える。そこへ上り坂。弱気になり後ろを振り返る。ジョイナーさん達もことみちゃんもK松嬢の姿もない。みんな無事山を下っただろうか。
坂を下ったらそこは4番目のチェックポイント ネスタニでした。6時51分関門の39分前に到着です。スタートしてから約24時間を迎えようとしていました。


[1374] nao [i] 2007/10/23 13:47:35 [削除]
私も見た〜い(>_<)パソコン無いので…
ツレさんご心配をおかけしました。
【スパルタスロン完走記11〜195キロ テゲア 関門28時間】
ネスタニで自分の荷物を受け取ろうとしていたら、そこへジョイナーさん達でもK松嬢でもなく、ことみちゃんが!!
元気そうです♪山下りの差を7キロほどの間に驚異的に縮めて来ました。「山で足が回復した」そうです。
これは一緒には行けないか…。
そこへ日本人サポーターの方が「カレーうどんならあるよ」と声をかけてくれました。自分のお粥も預けてあったけどあったかいもの食べたい!
意外にもことみちゃんは「胃をやられている」とのこと。ジョイナーさん達も昨日の酷暑で内臓を痛めて完走狙いに切り替えているそうです。
ことみちゃんは夜中あったかい飲み物があったのを知らず、冷たいものを飲み続けていたそうです…。
おうどん美味し〜い♪でももうちょっと欲しかったなぁ。自分の荷物はもう面倒だし時間も気になるので出発することに。ことみちゃんもすぐ追い付いて来ると思われたので先に出発。
ここからはわりと平坦な田舎道を進みます。まだ早朝なので涼しいです。振り返るとことみちゃんも来てます。
しばらく一緒に走りました。ことみちゃんには「先に行ってね。もしかしたら3位になれるかも知れないから頑張って!」と言ったけどピンと来なかったようです(笑)
ことみちゃんが見える範囲で併走したり後ろから行きます。するとことみちゃんがトイレに行くとのことでスピードを上げてあっという間に見えなくなってしまいました。ほぇ〜。
私はこれを期に歩いたり走ったり。そのうち私もトイレに行きたくなり道端の茂みへ。このころになるとお手のもの。中腰でシッとできるようになっていました(笑)
それにしてもことみちゃんいないなぁとふと後ろを振り返ってみると、キターッ!ジョイナーさん達です。後ろにことみちゃんもくっついてます。ことみちゃんをいつの間に抜かした!?そしてジョイナーさん達の前にいるなんて短い夢やったなぁ。。
軍団は一定のテンポの良いペースで走り去って行きました。ことみちゃんも「ジョイナーさん達に引っ張ってもらう」と頑張って走って行きました。
私は歩きも入り始めたのでとてもついて行けません。ところがジョイナーさん達、エイドでしっかり休むんです。エイドで追い付いて、良いのかなぁと思いつつ先に出ると、後からザッザッザッと抜かされるのを繰り返します。
あるエイドで収容車が来ていて、知ってる人も乗っていました。そこへ夜中ずっと前後していた素敵な外人おじ様ランナー二人がリタイアすると言って大ショック!「どうして!?なんで!?ゴールまで行こうよ!!」必死に言いましたが悲しい顔をするだけ…。
夜の上り坂で私が必死に走って歩いてる彼らを抜かし、下りで抜かされるという感じ。その度に坂道情熱ファイターの私に称賛を贈ってくれ、私も彼らのジェントルマンぶりに敬意と感謝していました。夜中一人でも走れたのはお月さんと彼らのお陰だったのに…。
複雑な気持ちでエイドを去る。だんだん日が昇り、いよいよまた暑い暑い二日目が始まる予感。その前に気持ちが切れてしまった人は多いと思う。
ここでことみちゃんがスパート!左にカーブした道のジョイナーさん達の前をグイグイ行きます。ことみちゃん行ける時に行け〜!私も何とか完走するから!と心の中で誓います。
日差しがとうとう強くなってきました。農村に入りようやく5つ目の大きな関門、テゲアに10時21分、関門の39分前に到着です。


[1376] nao [i] 2007/10/23 16:21:58 [削除]
【スパルタスロン完走記12 〜222.5キロ ヒーローズモニュメント 関門32.5時間】
テゲアには簡単にゼリーやサプリを預けてあります。ここも大きなエイドだけど休まず出発。
エイドの奥の日陰でジョイナーさん達が座って涼んでいたけど、私にはその気持ちの余裕がない。
この農村では村人がたくさん出て応援してくれました。また暑くなり頭から大量に水をかぶります。
しばらく行くと左折して大きな国道に出ました。一気に熱波が押し寄せて来ます。そして前方に終わりの見えない長〜い坂。
坂の始まりのエイドでペットボトルごと水をもらっていざ出発!
意気込み虚しく坂を50メートルほど登ると歩き。どんどん後続のランナーに抜かされます。そこへ、ザッザッザッ。やっぱり来ましたジョイナーさん達。この永遠に続く坂道を淡々と走って見えなくなりました。強さのレベルの違いを思い知らされました。もう二度と会えないだろう…。
いつまで続くこの坂道!暑さも半端じゃない!左側からジリジリ焼き付けてくる。次のエイドはまだ…?意識も朦朧としてきます。
………………………ハッ!?いかん、いかん!意識を失っとった。私の唯一の武器、強靭な意志の力がこの暑さの為奪われていた。
分かってはいるけどこの坂は走れない。長い長い我慢の時間帯、10キロほど続いただろうか。
ようやく平地や時に下りも混じってきた。走らねばっ!少し走るが身体が勝手に歩いてしまう。
沿道をたくさんの車が猛スピードで通りすがりにクラクションや声を上げて応援してくれるがそれにも微かにしか応えられない。
……………………また!?意識を失いかけている。いか〜ん!!!ここまで来て、ここで頑張らなきゃ!完走しなきゃ報告会盛り上がらんしな〜!(報告会はかなり良いプレッシャーだった)あれだけ応援してもらって、それを全部無駄にするんか!?
タラちゃんの帽子、会社の人が縫ってくれた首の後ろの日よけ、私をこの日射しから守ってくれ!
よ〜し、声出して行こ〜!一応前後にランナーがいないのを確認して…、「よし、キロ7分の走りだ。行け〜!」「ここで諦めてどうする!?」「コラッ!歩くな!」
同行二人、お大師さま〜?般若心経を唱えようとしたが、しまった!うろ覚えや。「おんあぼきゃべいろしゃのう…」代わりに二行くらいの真言を唱えてみるが、どうにも走るテンポと合わない。お大師さまもギリシャは守備範囲外か。
そこにいるのはまさちゃん!?「押してくれ、引っ張ってくれ、足貸してくれ〜!」
…………疲れた…。一瞬テンション上げ、一定の効果は得るも長続きせず。
そうだ、N野さんはどうしたかな。後ろを振り返ると、遠くに小さくN野さんではなくK松嬢の姿が。そして追い付いて来ました。真っ暗なサンガスで会って以来です。
「完走したいから頑張って来たわよ」さすが完走請け負い人!そしてこの言葉でやはり自分が完走のギリギリの線にいるのを理解しました。K松嬢から離れたら終わりだ。
K松嬢の走りを後ろから観察します。ちょっとした上りは歩き、下りは走り、長い直線は歩きと走りで決して無理をしない老獪な走り。ここはK松お姉様にゴールまで連れて行ってもらおう!
後ろからK松嬢が走ったら私も走り、K松嬢が歩いたら私も歩きます。
暑さはピーク。日陰もない乾燥地帯。数十メートルごとに水を口に含んで、帽子の中からかけるが即、口の中はカラカラ、水は蒸発。今思えば脱水症状ですよね。
唇は日焼けでヒリヒリ。やっぱりネスタニで横着せず、日焼け止め塗れば良かった。
おまけに排気ガスに喉をやられ、たんが絡んでくるけど、うまくペッて吐ない。
制限時間が気になっているけどこれ以上無理。K松嬢に運命を任せます。
暑さと時間と気力の戦い。どんな困難にもいつか終わりが来る。最後の関門、ヒーローズモニュメントに、15時15分。関門の15分前に到着。



[1377] nao [i] 2007/10/23 20:01:02 [削除]
【スパルタスロン完走記13 〜スパルタ郊外】
ここまで来れれば一般的に完走できると言われている。あと23キロを3時間45分。しかし今の私にとってこれは簡単なことではない。
このエイドにはゼリーの他にお粥も預けてあったが、ゴールを目指すのが優先だ。ゼリーをくわえK松嬢の後を追って出発!
後はずっと下りと聞いていたのにいきなり長い上り。間に合うのか!?心臓がドキドキしてくる。日が少し傾きはじめ、気持ちも寂しくなってくる。
ようやく上り切った。遠くにスパルタの街が見える。とうとうここまで来た。ここでK松嬢の気合いが入った!ここからが勝負どころらしい。私も日中片時も手放せなかったペットボトルをエイドに置き、身軽になってK松嬢の後を追う。
下り。身体が軽い。走れる。K松嬢に追い付く。K松嬢が「どんなにきつくても、9.1キロ手前のエイドまで行って下さい。そこを通過していれば時間外でも完走扱いにしてくれるから」と教えてくれました。
この辺りまで来ると、すれ違う車、住民の人達から敬意を表されて「ブラボー!ブラボー!!」と声がかかる。
時計を見るとさっきの頑張りで残りキロ10分でも行ける。早歩き+少しの走りでも完走できる計算です。こうなると私の弱い部分で、ツメが甘いというか…。下りなのに走れなくなって来ました。
リタイアした選手達が車で逆走しながら、先々で応援してくれます。「hurry up!急げ、急げ〜!!」と時計を指差しながら絶叫してくれます。
それなのに足が進まない。
そこへ「オイ!!」と肩を叩かれました。なんと、なんと、…N野さんっ!!!残り10キロで奇跡の再会です。
私が関門ギリギリで振り返っても見えなかったN野さん。そして案の定、T中さんを連れて来てました。その優しさに感動。2年前の宮古島でその優しさに触れて私も一緒に走れるようになりたい!と思わせてくれたのです。
210キロあたりで9分関門を過ぎて辞めるように言われたところも、T中さんの証言によると「俺達は走ろうと思えば走れるんだ!」と二本持っていたペットボトルの一本をバン!と捨て、エイドを二つ飛ばしてキロ6分を切って走ったそうです。
ついでにバラしちゃうと、関門スレスレなのに時計を持たず、6年振りの痛風と戦いながらスパルタを走った人はN野さんくらいでしょう。全く規格外の面白いおっちゃんです(笑)
後で知ったのですが、サンガスの九十九折りの上りで下から呼んでくれてたのもN野さんだったようです。
本当は一緒にゴールしたかったけど、お互いきついので先に行ってもらいました。私はK松嬢と行かせてもらいます。
このまま行けば、ゴール予想は35時間40分くらいでしょうか。
ここへ来てK松嬢が苦しくなってきました。もう足がボロボロのようです。何とか9.1キロ手前のエイドを通過。走りも歩きも変わらないペースに。K松嬢が「私は間に合わないかも知れない。先に行って…。」ここまで連れて来てもらってそんな訳にいきません!「一緒に頑張りましょう!」
私もきつかったし、ゴールタイムをギリギリに切り替えて気合いを入れます。
やっと下り切ってスパルタ郊外へ入ってきました。相変わらず住民はブラボー!と声をかけてくれます。
最後の1.8キロ手前のエイドには、職場の人達が寄せ書きしてくれたピンクのTシャツが預けてあります。
その前にK松嬢が「もうゴール出来るわ。今年も最終ランナーだわ。」と言いました。そうか、K松嬢は最終で入るつもりだ。
私は今までのお礼を丁寧に言って、最後は自分のベストを尽くすことにしました。


[1378] nao [i] 2007/10/23 20:59:28 [削除]
【スパルタスロン完走記14 〜245.3キロ ゴール 関門36時間】
スピードを上げる。最後のエイドが見えて来た。拍子抜けするぐらい質素なエイド。
そこで寄せ書きTシャツに着替えたかったが、時計を見るとあと20分しかない。脱いでゼッケンを付け替える時間はない。Tシャツを握りしめ、いざ最後のスタート!
いよいよ市街地に入ってきた。ベランダの住民やお店の人、目を合わせる人みんながブラボー!と言ってくれる。…が、どこか閑散としている。正面の先の砂道の先の丘がゴールなのか?
すると十字路で警備員が右へ曲がれと言う。そうか、そこを曲がったらゴールか。
!?何にもない。とたんに不安になる。後ろを振り返る。K松嬢も懸命に来ている。
自転車の少年と白バイが伴走してくれた。ゴールは近いに違いない。が、見えない!
少年に「how long?」と尋ねる。少年「…」何で答えてくれないんだろう。泣きたくなってきた。
白バイがまた右に曲がれと言う。そこには…

全く違う世界が!!!

沿道には人が溢れ、街の人、先にゴールした人、リタイアした人達がみな称賛、絶賛の嵐で迎えてくれた。その中にM橋夫妻の姿を見つけ残念だったけど、「すごい!完全試合だね!!」と声をかけてくれた。
N渡さんが走り寄って来て、私の持っていたピンクのTシャツを広げて、沿道の人に「見て見て!コレ可愛いでしょ!」と言いながら伴走してくれた。何て優しい人だろう…。
感動に浸りながらも実はゴールのレオニダス像がまだ確認できていなかった。自分の時計は5分を切っている。焦る。
走りながらN渡さんにも「ゴールどこですか?間に合いますかね〜?」と聞く。「もうすぐそこよ」先に目をやるが分からない。
そこへ右側から例の少年がやってきて「あと300メートルだよ」と教えてくれた。
もう一度目を凝らす。見えた!!!
街路樹に隠れていたそれは意外と小さく見えた。『ありがとう…』
その像を目指し、脇目もふらず走った。最後は妙な力が湧くもんだ。N渡さんも一緒に走ってくれている。が、N渡さんの方が速い!(笑)
あと数十メートル!私の時計も3分を切った。何とか、何とか間に合った。安堵…。
その時、ワァ〜!っという歓声。何事!?
左端の視界に飛び込んで来たのは、ジェーン!?あの黄色いTシャツ、スキンヘッドのジェーンです。
「わっ!抜かされた!」N渡さんもびっくりです。この期に及んでラストスパートをかけてくるとは!!(笑)
でもジェーンのゴールは嬉しかった。前半に見かけたきりだったので、ジェーンの粘りに敬服。

そして私もゴール。


[1383] nao [i] 2007/10/26 21:07:36 [削除]
完走記、書いてるうちにいろいろいっぱい思い出してやっぱり長くなっちゃいました。みんな読んでくれてありがとうo(^-^)o
ことみちゃんの完走記も楽しみっ。一日目の日中から夜中、翌日の日中からゴールまでどうだったのかな。
アロハさん達いわく、なおちゃんニコニコで、ことみちゃんは……。ことみちゃんの完走記お楽しみに!
なんとなくゴール後のことも備忘記録で少し思い出してみることにしました。


[1385] nao [i] 2007/10/26 23:35:49 [削除]
【スパルタスロン完走記 ゴール後】
レオニダス像にターッチ!私にはちょっと高いので下の段差を少し登って、左足に抱きつきました。
みんなが写真を撮ってくれます。足にチューしようと思ったら帽子のつばがつっかえ、未遂(笑)N渡さんは横でTシャツを広げてくれてます。
K松嬢がゴールに飛び込んで来るのも見えました。
駆け込みゴールラッシュで忙しいです。月桂樹の冠を乗せてもらって、民族衣裳を着た女性が盃に水をなみなみ注いで持って来てくれます。喉が渇いているのでゴクゴクっと飲んで、日中のくせで頭からかぶりそうになったけど我に返りました。完走証の立派な楯を市長さんから頂きます。
みんながいっぱい声をかけてくれてまだまだその余韻に浸りたかったのですが、若いお姉さんに腕を掴まれ、隣のテントへ。
そこにはゴールした選手達がケアを受けていました。体調の悪い人はベットにずらりと寝て、点滴やマッサージ、治療をしてもらってます。
すごいの!!
まず椅子に座らされて、いきなり靴下と靴脱がして、洗剤の入った洗面器に足を入れてタワシでガーっと擦ってくれて、わりとテキトーに拭いてビニールの靴下、さらにかわいいスリッパをはかせてくれました。
その間にドクターが来て、体調はどうか問診があり、お姉さんがサンドイッチを持って来てくれて、ジュースが良いかビールが良いか聞いてくれます。
左隣の椅子にK松嬢が来ました。感謝でお互いがっちり握手!!!
目の前の椅子ではN野さんがビールを飲んでいます。右隣のジェーンは友達に囲まれて嬉しそうです。
ゴールする瞬間まで時間の計算、レオニダス像でも慌ただしく、やっとゴールの嬉しさが込み上げて来ます。
『本当にゴールしたんだ。』
その後なんとホテルまでの300メートルをタクシーで送ってくれました。
ホテルは日本人ばかりなのでまたみんなから称賛してもらいます。
自分の部屋へ。
ことみちゃん!!
ことみちゃんともお互いすごいね!って。『本当にやっちゃったよ…』
でもお互いダメージも大きかった。ゴールしてしばらくしたら足が固まって痛くて痛くて歩行困難。タイツをようやく脱いだら、ことみちゃんは象足で爪が死んで、私も左膝とやっぱりサンガスの下りで痛めた左足甲が激痛!今までどうやって走って来たんだろう?
みんなに報告しなきゃ!!携帯まで3.5メートル、とっても恨めしい距離だぞ(笑)
携帯を開いたら―、みんなから深夜、早朝、仕事中…、ありえん時間帯なのにたくさんのメッセージが溢れ出てきた!
日本とギリシャ、…繋がっとった!!!
今回もまた走りながら未知の自分に会えた。さくら道では冷徹な自分。スパルタではもっともっと意地が悪くて恐いくらい執拗で頑固な自分。こりゃ性格悪いで、彼氏ゴメン。
そして良いこと。私は人の思いを無駄にしない、それを力に変えられる!みんなからのメッセージ、めちゃめちゃ届いとったよ。それがあったからゴールまで行けたんよ。それがなかったらいつでも辞めれたと思う…。
ことみちゃんとご飯より寝たい、でベットに横になる。
ドーン!ドーン!!
窓の外で表彰式の花火があがっているようだ。身体中痛く身動きできない。カーテンを開ければ少し見えるかも知れないが起き上がれない。
それでもベットの上で硬直状態でも十分花火の美しさは想像でき、全身痛む身体に花火の音はここちよく響き、完走した喜びが疲労と共にじんわりと身体を包み、満足だった。
スパルタスロン完走記 完
感謝…!!!